「夏の市民大学講座」(7月15日・16日)は、盛況のうちに修了しました。今井雅晴先生(筑波大学名誉教授)・阿部能久先生(鎌倉国宝館学芸員)のご講義に、受講生の皆さんは親鸞聖人に対する理解が深まったようです。また、山本義隆先生(科学史家/駿台予備学校講師/元東大全共闘代表)の公開講座は、満員の会場で質疑応答も含めて1時間半におよぶ大延長になりました。日本の科学政策に関する問題点はもちろんのこと、東大全共闘に関するお考えも伺うことができ、割れるような拍手をもって終わりました。暑さを吹き飛ばすような皆様の熱いご声援、ありがとうございました(7月16日)

 

 詳細および写真については、もう少々お待ちください。

 

 

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以下にサマーセミナー&公開講座の御案内を再掲しておきます。

 

「夏の市民大学講座」(①セミナー・②公開講座 があります)

 

サマーセミナー 申込要・有料(下記参照)→盛況のうちに修了しました。

7月15日(土)  12:50開講式、1300~16:00講義

   今井雅晴先生(筑波大学名誉教授) 

    「親鸞の伝記の研究 (2) ―吉水草庵の学び・越後流罪―

7月16日(日) 09:00~12:30講義&対談、12:30閉講式

   阿部能久先生(鎌倉国宝館学芸員)

  「関東の親鸞像―人々はどのような思いをかけたか―」

 

●各回とも開会式などを除き3時間、定員70名です。

●受講料は1日のみ3000円、2日で5500円、3日で7500円です。

スプリングセミナーに参加されて3000円をお支払いいただいた方は、サマーセミナーご参加の際には差額のみお支払いください。具体的に言えば、7月18日または19日のどちらかのみの受講の場合は5500円-3000円=2500円、7月18日と19日の両日とも受講の場合は7500円-3000円=4500円を、お支払いください。

●3日前までにお申し込み下さい。

前後に宿坊にお泊まり頂くことも可能です(ご予約ください)

 :お一人かグループで個室(4部屋のみ)ご希望の方は、7000円+税8%(二食付き)

 :3~5名程度の相部屋(男女別)をご希望の方は、6000円+税8%(二食付き)

   ――相部屋料金は公開講座・セミナー受講者のための特別料金です――

●ご昼食用のお弁当もあります(700円+税8%/ご予約ください)

 

《今井雅晴先生のプロフィール》

(1)略歴 

1942(昭和17)年、東京都に生まれる。東京教育大学大学院博士課程修了。文学博士。茨城大学教授、プリンストン大学・コロンビア大学客員教授、筑波大学教授などを経て現在は筑波大学名誉教授、真宗文化センター所長。専門は日本中世史、仏教史。

(2)主要著書

『親鸞と東国門徒』・『親鸞と浄土真宗』・『親鸞と東国』(吉川弘文館)、『親鸞と本願寺一族』(雄山閣出版)、『わが心の歎異抄』(東本願寺出版部)、『親鸞の伝承と史実』・『親鸞の家族と門弟』・『恵信尼――親鸞とともに歩いた六十年――』(法蔵館)、『茨城と親鸞』(茨城新聞社)、『親鸞をめぐる人々』・『下野と親鸞』・『親鸞とその家族』・『親鸞と恵信尼』・『親鸞と如信』・『親鸞と東国の人々』『恵信尼さまってどんな方?』・『二十九歳の親鸞聖人』・『親鸞聖人と稲田草庵』・『関白九条兼実をめぐる女性たち』・『親鸞をめぐる人びと』(自照社出版)ほか。

 

《阿部能久先生のプロフィール》

 (1)略歴

1972(昭和47)年、茨城県に生まれる。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。博士(文学)。筑波大学助手、大田原市那須与一伝承館学芸員を経て、現在は鎌倉国宝館学芸員。
(2)主要著書
『戦国期関東公方の研究』(思文閣出版)、『那須与一伝承の誕生』(共著、ミネルヴァ書房)、『日本中世政治文化論の射程』(思文閣出版、共著)、『古河の歴史を歩く』(共著、高志書院)、『実像の中世武士団 北関東のもののふたち』(共著、高志書院)、『中世下野の権力と社会』(共著、岩田書院)、『那須の文化誌 自然・歴史・民俗を読む』(共著、随想舎)、『中世仏教の展開とその基盤』(共著、大蔵出版)、『岩間町史』(共著、岩間町)、『図説十王町史』:(共著、十王町)、『喜連川町史 通史編1』(共著、さくら市)ほか。

 

 

                         

 公開講座   申込不要・無料 →満員御礼。1時間半延長の上で修了しました。

7月16日(日) 13:30~15:30講義

 山本義隆先生(科学史家・駿台予備学校講師・元東大全共闘代表)

  「科学技術の150年――黒船からフクシマまで――」

 

 思えば…ピンチ(3.11)はチャンスでした。唯一の被爆国として原子力の危険性を説き、核兵器廃絶運動や脱原発運動へ積極的に関わることで、日本は世界のリーダーシップを握ることができたはずです。まさに我が国が「積極的」に「平和」に係わることが可能でした。世界も、それを期待していたでしょう。
 しかし、事態はそうなりませんでした。政府は、原発をベースロード電源と規定して原発再稼働を進め、さらにインド・ベトナム・トルコなど諸外国への原発輸出も計画する一方で、国連における核兵器禁止条約の締結交渉への参加を拒否して、核兵器廃絶運動を進めている諸国に失望を与えています。
  なぜ、政府は原発再稼働を進め、核兵器禁止条約交渉に参加しないのか?
 多くのブレーンや諮問会議を抱える首相や政府の行うことですので、我々の知らない事情があるのでしょう。我が国特有の政治風土・社会風土もあるのかもしれません。
 以上のような問題意識をもち、東大全共闘議長として安田講堂に立て篭もった伝説上の指揮官、現在は物理学から科学史の道へ進まれて数多くのご業績がある山本先生に、ご講演をお願いしました。近代日本の科学技術の歩みと問題点や「原発ファシズム」の動向、さらに東大時代の想い出まで、ご自由に語っていただこうと思います(主催者)
 東大の安田講堂に立てこもった伝説上の指揮官、現在は科学史家として数々の出版賞を受賞されている山本先生に、近代日本の科学技術の歩みから、東大時代の想い出から安保闘争、さらには昨今の安保法制や原発再稼働まで、ご自由に語っていただきます。(主催者)

 

《山本義隆先生のプロフィール》

 (1)略歴

1941(昭和16)年、大阪府に生まれる。1964年に東京大学理学部物理学科卒業、東京大学大学院博士課程中退。元東大全共闘代表。現在は、科学史家・駿台予備学校物理科講師。

 (2)主要著書

『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房・2003年)でパピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞を受賞。その他の著書としては、『知性の叛乱』(前衛社)、『古典力学の形成』(日本評論社)、『一六世紀文化革命』全2巻・『福島の原発事故をめぐって』『世界の見方の転換』全3巻(みすず書房)、『熱学思想の史的展開』全3巻(ちくま学芸文庫)、『解析力学』全2巻(朝倉書店)、『幾何光学の正準理論』(数学書房)、『原子・原子核・原子力』(岩波書店)など。

 

 

 

 

 

現在の開門時間は、

9:00~16:00です。

 

親鸞聖人御誕生850年および立教開宗800年を記念した前進座特別公演「花こぶし」の水戸公演が2月に行われます。

詳細は左端の「お知らせ」タブより「行事日程と工事予定」をご覧ください。

(2024.1.11)

⇒ご鑑賞、御礼申し上げます。

 

「除夜の鐘」をつきます。23:50~01:00頃。ご参拝ください。   (2023.12.31)

⇒ご参加・ご参拝ありがとうご

 ざいました。(2023.01.1)

 

2023年度の新米が入荷しました。今年の新米も昨年同様ローズドール賞(最優秀賞)を受賞した新品種「ゆうだい21」です。詳細は左端のタブ「庵田米の販売について」をご覧ください。    (2023.10.20)

 

筑波大学名誉教授(日本思想)伊藤益先生のご講義【第5回】     

「慈悲の思想」をUPしました。左端のタブ「internet市民大学」よりお入りください。      

         (2023.7.15)

 

「市民大学講座」7月16日開催します。ご講師は伊藤益先生です。詳細は左端のタブ「公開講座・Seminar のご案内」をご覧ください。4年ぶりの開催ですので、ご参加をお待ちしています。(2023.5.29)

⇒約70名の受講者の方のご参加を得て、質疑応答で40分の延長の後、無事に終了しました。35度にもなる酷暑の中、駅から往復3km を歩いて参加され方々もありました。皆様、ご参加ありがとうございました。そし て、お疲れさまでした。 

       (2023.7.18)        

 机に向かい静かに目を閉じると、想いは6年前に訪れたキエフ〔キーウ〕に飛ぶ。ホーチミン経由のベトナム航空でモスクワに着いた私は、その足で駅に向かい、翌日の夜行列車を予約したのだった。

 

 首都キエフは、ロシア正教会(今はウクライナ正教会)の建物が夕日に輝く美しい都市だった。十字架を抱えたキエフ大公ウラディミル1世がドニエプル川を見下ろし、独立広場にはウクライナ国旗とEU旗が記念塔を取り囲んでいた(大学の授業で配信した動画の一部をUPします)。

 

  モスクワからキエフまでは夜行で一晩、1時間ごとに寝台列車が出ている。乗車当日その場でキップも買える。「母がウクライナの出身なんだ」と話していた初老のロシア人男性。両国に親戚がいる人々も多い。その国に攻め込むとは…刻々と届く映像を見ていて涙が止まらない。


 事態を予想しなかったと話す識者も多い。フィンランド侵攻(1939)・ハンガリー事件(56)・チェコスロヴァキア事件(68)と繰り返された暴力。必ずキエフまで侵攻すると私は確信していた。なぜ事前に米軍やNATO軍を緊急展開させなかったのか。抑止力となったはずだ。腰の引けた指導者たちの宥和政策が、ヒトラーの勢力拡大を可能にしたことを思い出す。


 キエフではミンスク(ベラルーシの首都)行きの寝台列車の切符が買える。チェルノブイリの側を抜けた列車は、翌朝にはミンスクに着いた。そのベラルーシでは、一昨年にはルカシェンコ政権に対する激しい民主化要求デモが続いた。ロシアでも反戦デモが続いているようだ。ナショナリズムに染まらないロシア人の知性に、僅かな光明を見る思いがする。

      (2022.2.26)

《追伸》
  十数年前のロシア航空、隣に座ったチェコ人青年の言葉が思い出される。チェコ解体(1939)と「プラハの春」弾圧(68)を経験した彼らの言葉は重い。 
  Russia is more dangerous

  than Germany.


 自国の権益と安全保障を要求して一方的に他国に攻め込む姿勢は、満蒙特殊権益を死守しようとした80年前の日本と重なる。欧米諸国による圧迫やウクライナの性急な親欧姿勢が攻撃を誘発したとする言説も聞かれるが、それは米国による包囲網が日本を追い込み開戦に至らしめたとして、日本の侵略行為を矮小化しようとするのと同じである。        (2022.5.5)

 

 

 

書籍の販売コーナー宿坊にございます。左端のおしらせ→書籍販売コーナー新設のご案内とお進みください(写真がご覧になれます)。また、当山のパンフレットオリジナル絵葉書その他の記念品があります。宿坊の売店にてお求めください。パンフレットと絵葉書は、ご本堂内にもございます。