約2ヵ月ごとに加藤先生がお書きくださる予定になっています。

どうぞ楽しみにお待ちください(当HP管理人)。

ご連載本文については、左端のタイトルをクリックし、次ぎに第1回・第2回……をクリックしてください

 

 

加藤智見先生のプロフィール

 《略歴》                                                             
1943(昭和18)年、愛知県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。 東京大学および早稲田大学講師、東京工芸大学教授などを経て、現在は東京工芸大学名誉教授・同朋大学講師、光専寺住職(真宗大谷派)。専門は宗教学、仏教学。

 

 《主要著書》
『親鸞とルター』(早稲田大学出版部)、『ココロの旅からタマシイの旅へ――宗教の理解』・『宗教のススメ――やさしい宗教学入門』・『蓮如入門』・『誰でもわかる浄土三部経』・『世界の宗教と信仰』・『親鸞の浄土を生きる』・『本当の宗教とは何か――宗教を正しく信じる方法――』(大法輪閣)、『いかにして〈信〉を得るか――内村鑑三と清沢満之――』・『蓮如とルター』・『仏像の美と聖なるもの』・『浄土三部経のこころ』(法蔵館)、『他力信仰の本質――親鸞・蓮如・満之』(国書刊行会)、『世界の宗教が面白いほどわかる本』(中経出版)、『見つめ直す日本人の宗教心』(原書房)、『図説あらすじでわかる!親鸞の教え』・『図説あらすじでわかる!歎異抄』・『図説浄土真宗の教えがわかる!親鸞と教行信証』(青春出版社)、『知らないと恥をかく世界の三大宗教』(PHP)ほか。

 

 

スプリングセミナーでご講義中の加藤先生
スプリングセミナーでご講義中の加藤先生

ご連載とスプリングセミナーをご担当くださっていました加藤智見先生は、膵臓ガンのため8月30日にご逝去なさいました。慎んでお悔やみ申し上げるとともに、長年のご執筆・ご講義を心より御礼申しあげます。また、今井雅晴先生のご連載は、ご多忙のため第28回(7月1日)をもって修了とさせていただきました。長期のご連載ありがとうございました。皆さまのご愛読に心より感謝いたしております(9月17日)。

 

 

近頃「笑っちゃう」ことが多い。首相ともなればジョークのセンスも一流である。

  (1)

唯一の被爆国でありながら核兵器禁止条約への参加を拒否した国が、近くの国の核実験を非難できるのか? 「制裁・圧力を!」と冗談を繰り返すにも首相の顔が真剣である点が、役者として素晴らしい。

  (2)

政治空白を危惧して緊急事態条項を憲法に盛り込もうとしている政党の党首が、近くの国のミサイルが上空通過を繰り返している状況下で、衆議院を解散して政治空白を自ら招こうとしている。政治空白への危惧はどうした? 近ごろ物忘れが激しい当HP管理人と同じである点が、同年代の者として嬉しい。

そもそも、制裁・圧力の強化は強い反発を招くだけだということは、歴史を見ても明白であろう。

  (a)

蘭印の資源確保をめざした南部仏印進駐(1941.7.28)に対して石油の全面禁輸が行われると(註1)、日本政府はABCD包囲陣と喧伝して国内の引き締めを図り、海軍は真珠湾攻撃の準備を始めたのではなかったか?

  (b)

ヒトラーに裏切られた」ことを挙げ(管理人註:英仏両国の「宥和政策」を指す)(註2)核武装など対抗手段の強化に賛成する投書が新聞に掲載されていたが(朝日9月17日)、余りにも過酷なドイツに対するヴェルサイユ条約(1919.6.28)こそがヒトラーの台頭を許したのではなかったか?(註3) 果てしない核軍拡の果てに何か起こるか、想像してみてほしい。幸いに戦争に至らなくても、さらなる国庫の窮乏を招くのみである。

「制裁・圧力」を口にしながらも、水面下では外交交渉が続いていることを信じたい。……日独伊防共協定強化交渉の最中に独ソ不可侵条約が結ばれた時
(1939.8.23)のように(註4)、はたまた日本の頭越しに米中両国が接近しニクソン訪中の予定が発表された時(1971.7.15)のように、ハシゴを外されることがあれば日本外交の一大失策である。

 

でも、独ソ不可侵条約成立の際に平沼騏一郎首相が欧州の天地は複雑怪奇と発表して内閣総辞職(1939.8.28)した前例を踏襲すれば、「解散」の可能性もあるだろう。首相がそこまで見通しているなら、流石である。(9月19日)

 

《追伸1》

解散が決まったようであるが、さて「大東亜の天地は複雑怪奇」となるか?(9月23日)

《追伸2》

選挙へ向けて複雑怪奇な合従連衡が永田町で始まったことには驚いた。憲法と議会を無視する一強支配体制を倒すにはどうしたらよいのか…理念に殉ずることなく小異を捨てて大同に付くなど、有権者には一層の戦略的投票が求められよう。(9月30日)

 

註1:重慶で抗日戦争を続ける蔣 介石への物資援助…以下(歴史 の解説部分)は左端「これまで のつぶやき」部分に掲載してあ ります。註2~4同様です。

 

 
 

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